う~ん、どうしようかな。
そんなに悩んでどうしたの?
友達とヨーロッパ旅行に行こうって話が出たんだけど、どの国に行くか決めかねてるの。
そうなんだ!ヨーロッパは魅力的な街並みが多いから迷っちゃうね。
この女性のようにヨーロッパ旅行に行くことは決めたものの、どの国に行くかまだ決まっていないという人も多いのではないでしょうか。
そこで、今回はヨーロッパ旅行に人気な5か国を紹介していきます。また、ヨーロッパの基本情報や最新の人気ランキング等も一気に見ていきましょう。
ヨーロッパの基本情報
ヨーロッパは広範囲にわたる大陸であるため、気候は国や地域によって大きく異なります!一般的には、夏は暑い地域もありますが、北部や山岳地帯は涼しい場所も。冬は北部や東部で非常に寒冷な地域がありますが、地中海沿岸では比較的温暖な地域もあります。旅行する国、地域の気候を確認した上で適した服装で行きましょう!
気温と服装
北ヨーロッパ(ノルウェー、スウェーデン、フィンランド等)
北欧の気候は意外にも日本よりも比較的四季がはっきりしています。緯度が高い位置にある為、日本よりも冬は寒く、夏は暑いのが特徴的です。春(4~5月)と秋(9~10月)は日本の初冬くらいの気温になります。ダウンまでは不要ですが薄手のコート、セーターが必要になります。夏(6~8月)は日本の初夏のイメージです。朝晩は冷え込みますが日中は半袖でも問題ないかと思います。冬(11~3月)は防寒対策必須の寒さになります。イメージ通り、コートやブーツ、マフラー、手袋等必須です。
南ヨーロッパ(イタリア、スペイン等)
4~5月、10~11月の朝や夜は涼しいと感じる気温ですが、昼から夕方はかなり暖かい(日によっては暑いと感じる)ことが多いので、半袖の上にカーディガンを羽織る服装が丁度いいでしょう。※ミラノなどイタリア北部は雨が多くなります。地中海性気候の南ヨーロッパは、夏(7~8月)になると高温・乾燥の気候となります。日差しも強くなるので、サングラスが必須になります。12~3月は日本と同じく朝は特に冷え込み、昼も夜もずっと寒い状態です。日本の冬と同じ服装でいれば問題なく、ユニクロのヒートテックを持っていくことをおすすめしますよ。
西ヨーロッパ(イギリス、フランス、オランダ等)
西ヨーロッパの気候は他の地域に比べれば穏やかですが、四季がはっきりとしており、昼夜の気温差には気をつけましょう。春(4~5月)は東京の春より少し肌寒いイメージで服装を調整しましょう。夏は涼しいと感じる気温である為、涼しめのシャツや軽いショーツ、ワンピース、薄い羽織物が活躍します。9月頃からは徐々に気温が落ち始め、平均気温が10度を下回り始めるため、10月で既にダウンジャケットが必要になる年もあります。冬(11〜3月)は日中の平均気温が1桁になります。東京の冬に強めの風を追加したイメージで服装を調節するといいでしょう。
東ヨーロッパ(ドイツ、オーストリア、チェコ等)
春(3~5月)の気温は5〜10度前後と安定しています。服装は合い服や、暖かいセーターなどがおすすめです。7〜8月は気温が30度を超える日もありますが、蒸し暑くはありません。9月になると冷え込みはじめ、肌寒い日が多くなります。朝晩は冷え込むこともあり、上着は必携です。ジャケットや、セーターなどを用意していきましょう。冬は3月頃まで厳しい寒さが続きます。防寒具や重ね着が不可欠で、防風性の高いコート、ヒートテックのほかに、雪が積もる地域では防水のブーツ、耳が隠れる帽子等も役立ちます。
物価
ヨーロッパの物価は国や都市によって異なりますが、一般的には高いとされています。特に北・西ヨーロッパの国や都市(例: スイス、ノルウェー、デンマーク、スウェーデン、ロンドン、パリ)では物価が高く、観光地や都市部ではさらに高い傾向があります。東ヨーロッパの国や都市では一般的に物価が低い傾向がありますが、観光地や首都などでは価格が上昇することもあります。
費用
ヨーロッパ旅行にかかる費用は、旅行のスタイルや目的地、滞在期間などによって大きく異なります。特に航空券の価格は時期や出発地、到着地、予約のタイミング等によって大きく異なりますが、一般的にはヨーロッパのベストシーズンである夏を避けた方が費用が安くなる傾向があります。
日本からヨーロッパ各都市への往復航空券の平均的な価格帯は、およそ20万円を目安としておきましょう。ホテルもシーズンによって価格が変動しますが、目安は1泊あたり10,000円程度が目安となります。食費の目安は1泊あたり6,000円~1万円、お土産代は5,000~3万円。このほかに観光・アクティビティ費用、交通費、Wi-Fi代、海外保険等、ヨーロッパ旅行の費用は個々の旅行計画によって異なりますが、一般的に1週間のヨーロッパ旅行の費用は1人36万円~が目安です。
治安
ヨーロッパの治安は一般的に良好ですが、国や都市によって異なります。いくつかの主要な都市や観光地では観光客に対する盗難や詐欺が比較的頻繁に起こることがありますが、一般的には安全な場所が多いと言われています。観光中は以下のことに注意していれば問題なく楽しめるでしょう。
- 貴重品の管理:貴重品やパスポート、クレジットカードなどは盗難や紛失を防ぐためにセキュリティポーチ等に入れて管理しておきましょう。
- 夜間や細い路地は極力出歩かない:都市部にはナイトスポットもあり夜間でも人通りが多いこともあります。しかし、人通りのない場所ではひったくりや強盗、暴行事件も発生している為、一人歩きは非常に危険です。日中も同様ですが、特に夜間に外出する際は人通りが多い場所を通り、公共交通機関が動いている時間にはホテルに戻りましょう。
- 混雑した観光地、電車内は特に盗難に注意する:一部の都市や路線では、スリや財布盗難などの犯罪が多い傾向にあります。自分が行く場所、電車は問題ないか事前に確認しておくと良いでしょう。また、注意深く荷物に目を配り、混雑した場所や列車内で貴重品を盗まれるリスクが高まる可能性があることを理解しておくことが重要です。
ヨーロッパの大部分は観光客にとって安全な場所ですが、旅行中は常に警戒心を持ち、周囲の状況に注意を払うことが重要です。訪れる国や都市の治安情報・緊急連絡先を事前に調べておくと良いでしょう。
ヨーロッパ物価ランキング(2022年)
ユーロスタット(EU統計局)が2023年12月に発表した、2022年のヨーロッパ各国の家計最終消費支出(HFCE)における消費財とサービスの価格水準指数(PLI)は以下となっています。
(参照:eurostat最終家計消費支出の価格水準指数2022)
1位:スイス(174.6)
2位:アイスランド(162.0)
3位:デンマーク(148.6)
4位:ノルウェー(142.7)
5位:アイルランド(142.3)
6位:ルクセンブルク(137.0)
7位:フィンランド(126.1)
8位:スウェーデン(122.3)
9位:オランダ(116.5)
10位:ベルギー(115.4)
ヨーロッパの物価は日本のおよそ1.2倍と言われており、ヨーロッパの物価の高さが分かりますね。
ヨーロッパ観光に人気な国5選!
ヨーロッパには多くの世界遺産や観光スポットがあり、観光地として人気な国・都市がたくさんありますよね。そこで、今回はヨーロッパ観光に人気な5か国について詳しく解説していきます!
イタリア
基本情報
- 首都:ローマ
- 言語:イタリア語(レストランやホテルは英語が通じる。地域によってはドイツ語、フランス語。)
- 通貨:ユーロ(1ユーロ=100セント)
- 気候:日本と同様に四季がはっきりと分かれています。年間を通して湿度は低く、夏は日中でも日陰に入ると涼しくカラリとしていますが、冬は霧が出て冷え込みます。また、梅雨はないものの、年間を通して冬の時期は比較的降水量が多くなります。
- チップ:【枕銭】1人1ユーロ 【トイレ】1人25~50セント
【タクシー】料金の10% 【レストラン】料金の10~15%
- 国民食:パスタ、ピッツア、生ハム、フォカッチャ、カルパッチョ
- 国民性:とにかくポジティブ思考、自己主張がはっきりしている、マイペース
穴場!おすすめの観光地
・ムラーノ島:ベネチアの島々の1つであるムラーノ島はベネチアングラスの中心地として栄えてきた島です。街並みも可愛らしく、美しいお土産目当てに訪れてみてはいかがでしょうか。喜ばれること間違いなしです!
・アルベロベッロ:白い壁にとんがり屋根が特徴のトゥルッリが立ち並ぶ観光スポットです。まるでおとぎの国に迷い込んだかのような可愛らしい街並みが魅力的です。
・アマルフィ:南イタリアのリゾートで最も人気があるのがアマルフィです。自然豊かな海岸沿いに、地中海らしい花々に彩られた眺めの良いレストランや、ラグジュアリーなホテルがそこにはあります。お土産にちょうどいい小物や、名物レモンチェッロなど、街歩きをしながらちょっとした買い物ができるのも魅力の一つです。
フランス
基本情報
- 首都:パリ
- 言語:フランス語(大都市は英語も通じる)
- 通貨:ユーロ(1ユーロ=100セント)
- 気候:1年を通して同時期の東京より少し寒いと考えると良いでしょう。特にパリの朝は冷え込みます。南フランスは冬でも比較的暖かく、日中はコートなしで歩ける日もあります。
- チップ:【枕銭】お気持ちで1人50セント~1ユーロ 【トイレ】場所により1人25~50セント
【タクシー】お気持ちで料金の10%程度が目安 【レストラン】お気持ちで料金の10~15%
- 国民食:キッシュ、ラクレット、ガレット、ラタトゥイユ、パテ、ポトフ
- 国民性:おしゃべり(母国語)が大好き、個人主義で合理性を重視、自己主張がはっきりしている
穴場!おすすめの観光地
・リヨン:フランスの南東部に位置するリヨンは、フランス第2の都市と呼ばれています。リヨン歴史地区と呼ばれる世界遺産では、歩いているだけで昔にタイムスリップしたような気持ちになれます。また、フランスの美食の都として知られており、様々な面で魅力溢れた都市になります。
・ニース:パリに次ぐ人気の観光都市として知られています。年間を通して温暖な気候で、バカンスにもぴったりです。ニースのビーチは約7キロメートルにわたって続いており、美しい白い砂浜と青い海が満喫できます。
・コルマール旧市街とエギスアイムの街並み:かわいい中世の街並みが魅力のアルザス地方の小さな町。ディズニー作品「美女と野獣」やジブリ映画「ハウルの動く城」のモデルとも言われている町です。ドイツ文化の影響で木組みの住宅が多くある一方で、石畳の道が広がり文化と歴史が感じられるのが特徴的です。
イギリス
基本情報
- 首都:ロンドン
- 言語:英語
- 通貨:イギリスポンド(1ポンド=100ペンス)
- 気候:比較的温暖ですが、気候が変動しやすく、1日のうちで天候がめまぐるしく変わることが多いでしょう。雨が降りやすい為、注意が必要です。夏は平均気温20℃前後で、冬でも氷点下0℃以下になることはあまりありません。
- チップ:【枕銭】50ペンス~1ポンド
【レストラン】サービス料が含まれていなければ料金の10~15%。パブ等は基本的には不要。
【タクシー】料金の10%。あるいは、つり銭分を渡すと良いでしょう。
- 国民食:ローストビーフ、フィッシュ&チップス、ジャケットポテト
- 国民性:個人主義と自由を重視、自国や自分の価値・能力に誇りを持っている一方で謙虚さも持っている
穴場!おすすめの観光地
・ウィンザー:イギリス西部の街ウィンザーは、多くの観光スポットがあり、古くからイギリス王室と深いつながりがある街です。内部は見学が可能で、豪華絢爛な装飾や美しい庭園、ドールハウスなどが見どころです。
・エディンバラ:街自体が世界遺産に登録されているエディンバラは中世の趣をそのまま残す旧市街と均整の取れた建物が並ぶ新市街からなります。朝日に照らされる北海と街中を見渡せるカールトンヒル、夕日に照らされる旧市街などこの美しい街を見るためだけに訪れてもいいくらいです。
・コッツウォルズ:はちみつ色の石造りの家が並び、まるでおとぎの国へ迷い込んだかのような非日常的な世界が広がっています。緑の丘と愛らしい家、時が止まったかのような田園風景の中を散策すれば、都会の喧騒を忘れてリフレッシュされること間違いなしです!
スペイン
基本情報
- 首都:マドリード
- 言語:スペインゴ(カスティーリャ語)。英語はあまり通じません。
- 通貨:ユーロ(1ユーロ=100セント)
- 気候:沿岸部と内陸、北と南など地域により違いますが、概ね日本と似ていて四季もはっきりしています。北部は1年を通して雨が多く、夏は涼しく冬は温暖です。内陸部の夏は暑く、冬は寒いという特徴があります。
- チップ:【枕銭】1人50セント~1ユーロ 【トイレ】1人25~50セント
【タクシー】料金の10%程度が目安
【レストラン】料金の10~15%(サービス料が含まれている場合は小銭程度)
- 国民食:パエリア、タパス、アヒージョ
- 国民性:社交的、マイペース、情熱的
穴場!おすすめの観光地
・ミハス:南部の強い日差しが白壁に反射する高台のリゾート。街の規模は小さいものの、まるで絵はがきのような真っ白い風景とかわいらしいお店が並び、どこで撮っても記念撮影になると国内外を問わず多くの観光客が集まります。
・トレド:「もしスペインに1日しか滞在しないなら、迷わずトレドへ行け」という格言があるほど、人々を魅了するのが古都トレドです。川に囲まれた高台に広がる美しい旧市街は、世界遺産として登録されており、かつての華やかな文化を想像できるでしょう。
・マヨルカ島:スペインのマヨルカ島は、ヨーロッパのハワイと言われるほどの世界有数のリゾート地です。美しい海、きれいな砂浜、多くの歴史的建造物があります。世界的に有名な作曲家ショパンが過ごした島でもあり、リゾート地としてだけでなく、世界的に有名な音楽家のルーツに触れることも可能ですよ。
ドイツ
基本情報
-
- 首都:ベルリン
- 言語:ドイツ語(ホテルやレストランでは英語も通じる。)
- 通貨:ユーロ(1ユーロ=100セント)
- 気候:冬は平均最低気温が氷点下になる月もあります。夏は日本同様に気温が上昇しますが、湿度が低くカラッとしています。晴れた日は日差しが強く感じます。
- チップ:【枕銭】1人1ユーロ程度 【トイレ】1人50~1ユーロ
- 国民食:ソーセージ、シュニッツェル、アイスバイン
- 国民性:勤勉、責任感が強い、倹約家、エコ思想
【タクシー】料金の10%程度が目安
【レストラン】料金の10~15%(サービス料が含まれている場合は小銭程度)穴場!おすすめの観光地
・ローテンブルク:古い街並みが保存されている「ローテンブルク」は、その美しさから「中世の宝石箱」とも呼ばれる街でロマンティック街道の人気観光地です。中世の街並みを残し、可愛らしい建物が多く立ち並ぶ姿は、ドイツらしさを感じます。
・ドレスデン:第二次世界大戦時に大部分が焼失し、時間をかけて再建された街。がれきを集めて再建された聖母教会や中庭が美しいバロック様式の宮殿であるツヴィンガー宮殿など、大戦を経て再建されて蘇った観光名所が見どころです。
・レーゲンスブルク:ドイツの旧市街の多くが第二次世界大戦後の再建である一方、レーゲンスブルクは戦災を免れた為、本物の中世の街並みがそのまま残っています。「ドイツ中世の奇跡」と呼ばれる旧市街は、世界遺産に登録されています。
まとめ
いかがでしたか?
今回はヨーロッパの基本情報と観光客に特に人気な5か国について詳しく解説しました。世界遺産や観光スポット、グルメ等、どの国も魅力に溢れており、想像するだけでワクワクしますね。
一方で、昼夜の気温差や貴重品管理の徹底等、注意しなくてはならない面もありますが、事前に訪れる国・都市の気候や治安情報をチェックし、観光中も気をつければ安全に楽しめるでしょう
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